内向型人間の解体新書

内向型の脳の仕組みから性格的特徴を徹底解剖し、強みや向いている仕事を理詰めで考察していきます。

生きるのに向いてない性格とは?

人間関係が苦手で器用に生きれない。周りから必要とされてる気がせず、自分の価値や生きる意味がわからない。

そんな人ほど実は成功しやすい。

なぜなら今の時代、社会に適合しようとすればするほど苦しんでしまうからです。

そこでこの記事では『生きるのに向いてない』と感じる人に向け、以下の内容をお伝えします。

[su_box title="この記事の内容" box_color="#FAE232" title_color="#ffffff" radius="5"]

生きるのに向いていないと感じる理由

生きるのに向いていないと感じる人の特徴

生きるのに向いてない人ほど成功する生き方&仕事[/su_box]

なぜ生きるのに向いてないと感じるのか?

それは、社会からの期待や要求に応えられず『社会に適合できていない』と感じるからですよね。

では、社会からの要求や期待とは?

それが以下の『社会人基礎能力』です。

見た瞬間、意識高すぎて吐き気がするような資料ですが、国が定めている『社会から求めれる人材』が、これになります。

つまり、コミュ力が高く、積極的で、柔軟性があり、真面目で、頭の良い人ということ。

果たして、この通りの力を持っている人なんて、この世の中にいるのか?という感じがします。

それほど、社会からの期待や要求というのは高く、正直これを真に受けて適合しようなんて思わなくいいと思うんですよね。

なぜなら社会からの期待や要求が高いせいで、日本では年間3万人が自殺によって亡くなり、100万人以上うつ病だと診断されるからです。

 

そして、このように社会からの期待や要求が高くなっていった理由は以下の2つが関係しています。

産業の変化

昭和までは、農業や水産の『第1次産業』や、製造や加工の『第2次産業』が仕事の多くを占めてしました。

しかし平成以降、流通・小売・娯楽・サービス業などの『第3次産業』が仕事の7割以上を占めるようになってきています。

そのため、人との交流ニーズに合わせた変化が盛んになり、社会からの期待や要求も徐々に高まって行きました。

SNSの普及

またインターネットが登場し、SNSが普及したことで『社会規定型の完璧主義』が33%も増えたと言われています。

『社会規定型の完璧主義』とは、社会の期待や要求に完璧に答えようとする人のこと。

なぜなら、SNSは他人を評価したり、自分が評価されるツールだからです。

そのため『他人へ完璧を求める傾向』や『他人から完璧を求められる傾向』が強まっているんですね。

その結果、どんどん社会からの要求や期待が大きくなり、適応することが難しくなっています。

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生きるのに向いていないと感じる人の特徴

生きるのに向いてないと感じるのは、社会からの要求や期待に応えられず、自分が社会に適応できてないと感じるからです。

そして『内向型』という気質を持っている人ほど、そのように感じる傾向が強いと言われています。

内向型とは心理学者のカール・ユングが唱えたパーソナリティーの1つです。

ユングによると、人間は『内向型』と『外向型』のどちらか寄りの気質を持って生まれると言われている。

なぜなら『内向型』は、以下の5つの特徴を備えているからです。

[su_box title="内向型の5つの特徴" box_color="#FAE232" title_color="#ffffff" radius="5"]

  1. 自分の内側に意識が向きやすい
  2. 人との相互作用にストレスを感じやすい
  3. 真面目で完璧主義になりやすい
  4. 行動よりもまずは考える
  5. 話すよりも書く方が得意[/su_box]

1つずつ解説していきます。

自分の内側に意識が向きやすい

内向型と外向型の最も大きな違いは『刺激に対する感度』の違いです。

刺激に対する感度は『DRD4(ドーパミン受容体)』遺伝子の長さで決まると言われている。

内向型はDRD4遺伝子が短く、刺激の許容量が少ないため、刺激に敏感(高反応)

外向型はDRD4遺伝子が長く、刺激の許容量が多いため、刺激に鈍感(低反応)

そのため内向型は、外界からの強い刺激を抑えるために、自分の内側に意識を向けやすい

だから、1人静な場所で考えごとをしたりするのを好む。

逆に外向型は、刺激を求めるために、外界に意識を向け、積極的に周りに働きかける性質がある。

その結果、内向型は『社交性がない』と言われてしまうことが多く、自分は社会に適応できてないと感じてしまいます。

人との相互作用がストレスになりやすい

また、刺激に敏感な内向型は、他者との相互作用がストレスになりやすいことがわかっている。

  • 内向的な人は、他者との相互作用がストレスへと結びつきやすい
  • 内向的な人は、すぐに過度な覚醒に陥りやすいため、刺激の多い経験にさらされることを避け、覚醒水準を低下させるために他者との相互作用を避けようとする傾向がある。

引用:外向―内向性がソーシャル・サポート過程と精神的健康に及ぼす効果

そのため、共同作業やチームプレーが苦手で『協調性がない』と思われてしまったり『ストレスを抱えやすい』と思われることが多い。

真面目で完璧主義になりやすい

さらに内向型は『合理システム』と呼ばれる長期記憶を中継する情報処理を行います。

そして、長期記憶には『意味記憶』と呼ばれる社会のルールや常識を保存する領域がある。

よって内向型は、社会のルールや常識に縛られやすく、真面目で完璧主義な性格になりやすい。

内向型は、物事を捉える視野が狭く、自己の理想責任感に没入します。

生真面目完璧主義、実直に仕事をこなしますが、許容範囲を超えると途端に対処の仕方がわからなくなる傾向があります。

引用:東洋経済

また、真面目で完璧主義になりやすいからこそ、社会からの要求や期待に全て応えようとしてしまいます。

行動よりもまず考える

内向型の合理システムは、受け取った情報に意味や解釈を加えてから記憶し、推測や判断を行う。

逆に外向型の経験システムは、受け取った情報をそのまま記憶し、推測や判断を行います。

そのため、内向型は物事を1度深く考えてから慎重に行動に移し、外向型は物事にそのまま反応して即行動に移すという違いがある。

だからこそ内向型は『行動力がない』『消極的』と捉えられてしまうことが多くあります。

話すよりも書くことが得意

そして内向型は、物事を1度深く考えてから反応するため、話すよりも書いて伝える方が得意です。

なぜなら会話は言葉にそのまま反応し返答する必要がありますが、メールやLINEなどの文章は、1度考えてから返答ができるからです。

書くという行為は「内向型人間」にとってうってつけの表現方法です。

引用:内向型人間のための人生戦略大全

そのため内向型は、雑談や世間話が苦手なことが多く、コミュニケーション能力が重視される社会の中では評価されづらい傾向があります。

以下のボタンをタップすると『内向型診断テスト』を行えます。20の質問(3択式)

ご自分の気質を確認したい方は、ぜひ1度お試しください。

[su_spoiler title="内向型診断テスト(全20問/3択式)" style="fancy" icon="caret-square"]

[/su_spoiler]

生きるのに向いてない人ほど成功する生き方&仕事とは?

ここまで『内向型』ほど、生きるのに向いていないと感じてしまいやすい理由を述べてきました。

しかし、逆に『内向型にしかできないこと』もたくさんあります。

そして、この内向型の強みを活かしていくことで、これからの時代は成功しやすい。

なぜなら、これからの時代は以下の3つが重要になってくるからです。

[su_box title="内向型が成功しやすい3つの理由" box_color="#FAE232" title_color="#ffffff" radius="5"]

  1. 『チームワーク』より『個人の力』
  2. コミュ力おばけ』より『オタク』
  3. 『行動力』より『思考力』[/su_box]

1つずつ解説していきます。

チームワークより個人の力

インターネットやIT技術が発達したことで、組織の力に頼らなくても、個人でできることが増えてきました。

例えば、メルカリやBASEなどを利用すれば、すぐに商品の販売が行え

GoogleSNSを利用すればサービスを広めることができます。

これらは少し前まで、金銭的にも労力的にも1人ではできず、組織を組んで行っていたことです。

そのため現在は組織力』より『個人の力』が大切だと言われています。

そして、この『個人の力』を持ちやすいのが内向型なんですね。

なぜなら『人との相互作用がストレスになりやすい』という特徴や『集中力がある』という強みが『集中的実践』に適しているからです。

『集中的実践』とは、1人で1つのことに集中的に取り組む学習やトレーニングのこと。

世の中で成功している人は、例外なく取り入れていると言われています。

 

他人の存在は気を散らすもとになりうる。

極度の集中を必要とするので、ひとりでいるときだけ集中的実践が可能になり、それこそが多くの分野において驚異的な成果をもたらす鍵なのだ

引用:スーザン・ケイン 内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える

逆に『組織力』や『協調性』を大切にしているほど、成功できないという調査もある。

クレジット会社が300万人を対象にした調査では、協調性が高い人ほど、カードの滞納率が高く、収入が低い。

また、破綻する確率が50%も高いことがわかった。

さらにジョージア大学やクィーンズランド工科大学研究では、協調性が高くなるほど昇進しにくく、年収が下がってしまう傾向があることがわかった。

なぜなら、協調性が高い人ほど周りを優先してしまうからです。

だからこそ、他人や社会の要求や期待に全て応える必要はなんてなくて、自分の特徴や強みを磨き個人の力を伸ばせばいいんですよね。

コミュ力お化けよりオタク

また『組織力』が重視された時代では、ゼネラリストが求められてきました。

[su_box title="ゼネラリストとは?" box_color="#FAE232" title_color="#ffffff" radius="5"]

会社の中にいるこんな人のこと

  • 部下やチームをまとめる管理職
  • マネージャーのような立場の人

求められる能力は?

  • コミュニケーション能力
  • 広い視野
  • 行動力

引用:カオナビ[/su_box]

なぜなら『組織の時代』だったからです。

組織の時代とは、仕事に対して縦の繋がりを形成します。

そのため、上に行くほど全体を繋げ把握できる視野(知識)や、コミュ力、行動力が求められました。

しかし時代は徐々に『個人の時代』に移りつつあります。

個人の時代とは、仕事に対して横の繋がりを形成します。

そのため、全体を総括できる人より、1分野に特化した専門的な人が求められていきます。

専門性の低いゼネラリスト的なマネイジメント技能は、特定の企業以外で通用しない場合が多い。

しかも専門性の低い技能は、オンラインサービスによって急速に取って代わられつつある

終身雇用や長期雇用が揺らいだ世界では、こういうタイプの技能しかもっていないと、袋小路にはまり込みかねない。

引用:WORK SHIFT

そして刺激に敏感な内向型は『特殊好奇心』が高く、専門的な知識を身につけるのに適した能力があります。

好奇心は主に2種類あり特殊好奇心とは『刺激を抑える時に働く好奇心』で、主に知識欲求を満たすような弱い好奇心です。

逆に、冒険心などの『強い刺激を求める時に働く好奇心』のことを拡散好奇心と言います。

この特殊好奇心は、方向性を定めて1つのことを追求する特徴を持っているため、内向型は専門性を身につけやすい。

行動力より思考力

さらに『個人の力』が重要な時代は、行動力より思考力が重要だと言われています。

なぜなら、行動力などの実務に関わる部分はITに取って変わられていくからです。

それよりも現状を分析して『課題を見つけ出す力』や、課題を解決するための『仕組みを考える力

また、新しいことを考える『想像力』などの思考する力が重要になってきます。

そして以下の図を見てわかるように『合理システム』による情報処理を行う内向型こそ、思考力に優れています

だからこそ内向型は、これからの時代に成功しやすいんですね。

そのためには、自分の欠点を克服して社会に適合するのではなく、自分の強みや特徴を磨いて自分に最適な道を選択することです。

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そして、内向型にもっとも適切な仕事だと感じるのがブログなどのコンテンツビジネスです。

[su_box title="コンテンツビジネスとは?" box_color="#FAE232" title_color="#ffffff" radius="5"]

  • 文化的著作物の作成、販売
    (音楽、映画、漫画、アニメなど)
  • 教材の販売
  • テンプレートの販売
  • ツールの販売
  • 有料NOTE
  • ブログの運営
  • 有料メルマガ
  • ファンクラブサイトの運営
  • スマホアプリの作成、運営
  • ゲームの作成、運営

引用:オクゴエ![/su_box]

なぜなら、ブログなどのコンテンツビジネスはパソコンさえ使えれば個人の力だけで行えるからです。

また、1分野に特化した専門的な知識ほど価値が高く、行動力より圧倒的に思考力が必要になります。

実際、コンテンツビジネスで高い成果を上げている人の特徴と、内向型の特徴はピタリと一致する。

以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ1度読んでみてくださいね!

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