行動できない2つの理由と脳の3つの特徴を活かして改善する5ステップ
行動しないと結果に結びつかない
とわかっちゃいるけど
なかなか行動に移せない。
臆病な性格だった僕は
失敗するのが怖くて
なかなか行動できずに
いつも悩んでいました。
その結果、行動できない自分は
ダメな奴だと思い込み
自己嫌悪に陥ってたんですよね^^;
しかし、行動できない理由は
意思が弱いからではなく
生まれつきの脳の癖に
原因があることがわかり
それ以降、自分の脳に適した
行動の起こし方を身につけ
無事に行動できる自分に
変わることができました。
そこで今回は行動できない原因と
自分の脳にて適した行動力の
身につけ方についてご紹介します!
行動できない2つの理由とその特徴
行動できないと悩む人には
以下の2つの理由が考えられます。
[box class="black_box" title="行動できない2つの理由"]
- やる気がでない
- 失敗が怖い[/box]
1つずつ解説していきますね!
❶やる気がでない
やる気がでない原因は
以下の2つが考えられます。
[box class="black_box" title="やる気がでない2つの理由"]
①自分に向いてない・やりたくない
②やり方・進め方がわからない[/box]
人間は自分の考えと行動の間に
矛盾が生まれると不快感を抱き
やる気が起きません。
なぜなら人間は自分の
信念・価値観に沿った
能力▶︎行動▶︎環境を
身につけようとするからです。
これを心理学の世界では
ニューロ・ロジカル・レベルと
呼ばれています。
そのため本当は
Aの仕事をやりたいのに
Bの仕事に取り組んでいる場合など
自分の信念・価値観と
行動の間に矛盾が生まれ
やる気が起きません。
この場合は自分の
信念・価値観を変えるか
今いる状況を変えるかによって
矛盾が解消され
やる気を起こせます。
また人間には快適欲求という
根源的な欲求が備わっているため
どうしても[楽して生きたい]と
思ってしまい、なかなか
行動しようという気になりませんが
実はやる気が出るメカニズムは
[行動するからやる気が出る]
なんですよね。
なぜなら人間には
サンクコストバイアスという
心理効果が働くからです。
[aside]サンクコストバイアスとは?
すでに費やした時間や労力を無駄にしたくないという心理傾向 [/aside]
そのためサンクコストバイアスを
上手に利用することで
やる気を起こすことができます。
❷失敗が怖い
行動できないとお悩みの方の大半は
この[失敗が怖い]ことで、なかなか
行動できないのではないでしょうか?
なぜなら日本人は特に
失敗や恥を避けたがる
傾向が強いからです。
実際、日本の若者は
世界一挑戦しないとも
言われています^^;
なぜ日本人は失敗や恥を恐れるのか?
そのため多国籍の欧米のように
個性を尊重するよりも
集団の和を尊重し
波風立てず
周りに合わせられる人が
評価されます。
その結果日本人は
横並び意識が強く
周りと合わせて
同じようにできない人間は
はみ出し者のレッテルを貼られやすい
だからこそ常に世間体が気になり
失敗や恥が怖くなってしまいます。
日本人は人生を「他人の行動の中に看取されるあらゆる暗示に油断なく心を配ること、および他人が自分の行動を批判するということを強く意識する」ことと捉えており、「何が『正しい』行動なのかの判断は、常に社会関係の中でとらえられ、『世間』によって決められる」と考えている
このように失敗が怖くて
行動できない原因は
自分の内部要因ではなく
むしろ外部要因にこそ
大きな原因があると言えます。
行動[できる人][できない人]の違いを生む3つの原因とは?
しかし同じ教育を受けているのに
行動[できる人][できない人]が
いるのはなぜなのか?
それは生まれ持った気質が
大きく関係していて
気質により情報処理が異なったり
教育の影響を受けやすかったり
してしまうからです。
ではその気質の違いとは?
それは心理学者のカールユングが唱えた
[内向型][外向型]という気質の違いです。
ユングによれば人間は
[内向型]と[外向型]の
どちらか寄りの気質を持って
生まれてくるとされている。
そして内向型と外向型を隔てる
大きな違いは刺激に対する感度です
内向型は刺激の感度が高く
弱い刺激を心地よく感じ
強い刺激をストレスに感じる
外向型は刺激の感度が低く
弱い刺激を退屈に感じ
強い刺激を快感に感じる
弱い刺激とは自分の内側から生まれる
思考・ヒラメキ・好奇心・探究心などの
内部刺激のこと。
強い刺激とは自分の外側から受ける
注目・名誉・報酬・スリルなどの
外部刺激のこと。
そしてこの刺激に対する
感度の違いによって
[内向型]と[外向型]には
以下の3つの違いが生まれます。
[box class="black_box" title="内向型と外向型の3つの違い"]
- エネルギーの分配率
- 情報処理経路
- 教育の影響の受けやすさ[/box]
その結果
内向型は考えすぎて行動できない
外向型は思いつきで行動してしまう
という特徴が現れます。
1つずつ解説していきますね!
❶エネルギー分配率の違い
刺激の感度の違いよって
内向型と外向型は以下のように
エネルギーの分配率が異なる
なぜこのような違いがあるのか?
それはドーパミン受容体と呼ばれる
DRD4遺伝子の長さが異なるからです
内向型はDRD4が短く
少ないドーパミンで覚醒する。
外向型はDRD4遺伝子が長く
多くのドーパミンで覚醒する。
そのため内向型は
外部刺激を受けると
すぐに覚醒水準に達して
エネルギーを消耗してしまい
弱い刺激である内部刺激によって
エネルギーが生まれます。
よって外部刺激を避ける傾向が強く
無駄や非効率によって
余計な刺激を受けないよう
Inputに多くのエネルギーを使い
Outputは効率的で省エネに
済ませる努力をします。
敏感な』あるいは『高反応な』タイプは行動する前にじっくり観察して戦略を練る
そのため、危険や失敗やエネルギーの無駄遣いを避ける。
これは『本命に賭ける』あるいは『転ばぬ先の杖』という戦略だ
言い換えると[量より質]を
重視するのが内向型。
外部刺激を多く受けることで
覚醒水準に達する外向型は
外部刺激を求める傾向が強い
そのためとにかく行動する
という特徴を持ち
InputよりもOutputに
多くのエネルギーを使う。
言い換えると[質より量]を
重視するのが外向型。
このエネルギーの違いは
[バッテリー型]と
[ソーラーパネル]に
例えられています。
その結果
内向型は考えてから行動し
外向型は行動してから考える
という違いがあります。
❷情報処理の違い
エネルギーの分配率が異なることから
両者は全く違う情報処理を行います。
エネルギーの消費を避け
無駄や非効率を嫌う内向型は
長期記憶を中継した
[合理システム]と呼ばれる
情報処理を行います。
内向型の人が合理システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で合理システムを用いる
エネルギーを発電するために
とにかく行動する外向型は
短期記憶を中継した
[経験システム]と呼ばれる
情報処理を行っている。
外向型の人が経験システムの活性化レベルが高く、意思決定場面 で経験システムを用いる
無駄や非効率を嫌う
内向型の[合理システム]は
理論・データ・分析・法則などの
裏付けによって物事を理解・納得する。
そのため物事の全体像を
把握するためには
多くの情報が必要で
情報処理に時間がかかります。
合理システムは分析的で意識的かつ努力を要するという特徴を持つが、このような分析的で処理速度が遅い情報処理には意識的で能動的な後注意過程(予測を立てる)が関連する
例えるなら、A4の企画書に加え
リサーチ資料や分析データなどにも
目を通して内容を理解するようなもの
よって内向型はInputに
多くの時間が必要で
以下のように、まずは裏付けを取り
念密な計画や段取りを立ててから
行動に移ろうとします。
しかし十分な裏付けが
取れなかったり
計画や手順通りにいかず
明確な道筋が見えなくなると
そこで立ち止まってしまったり
考えすぎて行動できなくなってしまう
一方、とにかく行動する
外向型の[経験システム]は
直感・経験・感覚・勘などの
イメージによって物事を理解・納得する。
そのため少ない情報量でも
物事の全体像を把握でき
素早い情報処理ができます。
経験システムは全体的で自動的かつ努力を要しないという特徴を持つが、このような自動的で処理速度の速い情報処理には無意識的で受動的な前注意過程(直感)が関連する
例えるなら
A4の企画書1枚を見て
内容を把握しているようなもの
よって外向型はOutputに
多くの時間を注ぎ
まずはイメージに向かって行動し
行き詰まったら考え出します。
しかし、いざ行動してみると
何から手をつけていいのかわからない
という状態に直面するもしばしば。
このように内向型と外向型は
脳の情報処理が違うため
行動プロセスそのものが
全く異なってきます。
❸教育の影響の受けやすさ
そして内向型は生真面目で
完璧主義になりやすい
という傾向があります。
内向型は、物事を捉える視野が狭く、自己の理想や責任感に没入します。
生真面目で完璧主義、実直に仕事をこなしますが、許容範囲を超えると途端に対処の仕方がわからなくなる傾向があります。
引用:東洋経済
なぜなら長期記憶には意味記憶という
社会のルールや常識を保存している
領域があるからです。
意味記憶は知識に相当し、言語とその意味(概念)、知覚対象の意味や対象間の関係、社会的約束など、世の中に関する組織化された記憶である。
引用:記憶の分類
そのため長期記憶を中継する内向型は
決まり事や常識的なことに神経質になり
世間体を気にしやすい。
また日本の教育は減点方式で
人を評価してきました。
この評価方式が内向型を
完璧主義にしてしまいます。
なぜなら内向型は
罰に対する感受性が高いため
100点=良いこと
100点以下=悪いところがある
という条件付けを
意味記憶にしてしまうからです。
その結果
なんでも完璧にこなそうとして
行動するハードルが上がってしまい
とりあえず行動ができないんですよね^^;
このように内向型は
刺激に敏感なことから
外向型とは全く異なる
脳の情報処理を行っているため
すぐ行動することができません。
[kanren postid="217"]
では内向型がすぐ行動に移す
方法はあるのでしょうか?
次項で詳しく解説していきます。
「考えすぎて行動できない」を改善するための5ステップ
今まで述べてきたように
合理システムを備える内向型は
まずは考えてから行動に移します。
そのため世の中で広く言われている
PDCA(計画→実行→評価→改善)
ではなく
[知覚動考]の方が向いています。
PDCAは向いてない!?自分の脳に適した行動手順とは?
知覚動考とは読んで字の如く
知る▶︎覚える▶︎動く▶︎考える
の順番で物事を進める方法です。
もともと仏教や禅の世界で
使われている言葉ですが
成功者の思考パターン
と良く言われています。
なぜ[知覚動考]の方が
内向型に向いているのか?
それは内向型は全体像を
把握するためには
多くの情報や裏付けが
必要になるからです。
外向型のように少ない情報量でも
全体像を把握できれば
すぐにプラン(P)を立て
行動(D)に移せますが
内向型は多くの情報を集め(知)
集めた情報を整理して
パターンや法則を見出し
計画に落とし込む(覚)ことで
行動(動)に移します。
そして行動によって得た
データを分析し仮説を立て(考)
仮説を立証する
データや理論を集め(知)
またそれを整理して
計画に落とし込む(覚)
といったサイクルの方が
合理システムの長所を活かせて
内向型には向いています。
[考えすぎて行動できない]を改善する5ステップ
しかし残念ながら多くの人は
[知覚動考]ではなく
[知▶︎覚▶︎動かない]で
止まってしまいます^^;
なぜなら、失敗が怖いからです。
そして失敗を恐れる理由は
集団主義教育により
世間体を気にするように
なっているからです。
その中でも特に内向型は
長期記憶を中継するため
世間体を気にしやすい。
そのため、まず最初に取り組むべきは
集団主義教育によって植え付けられた
横並び意識を捨て
世間体を気にしない体質を作ることです
では、どうしたら世間体が
気にならなくなるのか?
実は自分のアイデンティティが
確立されることで
自分は自分・他人は他人と
割り切れるようになり
世間体を気にしなくなります。
[aside]アイデンティティーとは・・・
アイデンティティーとは自己同一性と同義で、心理学や社会学において、ある者が何者であるかについて他の者から区別する概念、信念および表現をいう。
この確固たる自分が自分であるという感覚をもっている人は、アイデンティティーが「確立」しており、逆に、確固たる自分が自分であるという感覚があまり強くなく、自分は自分だと感じられない人は、アイデンティティーが「拡散(混乱)」しているという。
引用:看護roo! [/aside]
前述したように人間は
自分の価値観に沿った
能力▶︎行動▶︎環境を
身につけようとします。
そして価値観は自分の
アイデンティティによって
塗り替えることができます。
今までは集団主義教育によって
周りに合わせる生き方を教えられ
自分のアイデンティティが
育まれてきませんでした。
そのため、周りの評価によって
自分の価値が決まると思い込み
失敗を恐れてしまっていましたが
自分のアイデンティティが確立すると
周りと同じ能力・行動・環境を
身につけることに意味を感じなくなる
その結果、周りの評価ではなく
過去の自分と今の自分を比べ
自分の評価によって自分の価値を
測ることができるようになり
そうなると自己評価を高めるために
チャレンジする自分に変わり
失敗することよりも
チャレンジしない自分の方が怖くなり
失敗を恐れることがなくなります。
ではアイデンティティは
どのようにして確立できるのか?
- [過去の自分]を振り返り
- どんな経験によって
[現在の自分]が作られたのか? - そして、これらの経験を活かして
どんな[未来の自分]築いていくのか?
という過去・現在・未来の自分を
繋ぎ合わせることによって確立します。
個人の時間的展望の発達もアイデンティティ形成に関する重要な視点とされる。
時間的連続性とは、自分の過去・現 在・未来がつながっているという実感であり、アイデンティティ形成や青年期の適応に関連の深い概念であるとされる。
そこで、オススメなのが
コア・パーソナル・プロジェクト
というワークです。
このワークでは
過去のどんな体験によって
現在の価値観が身につき
これからどんな価値観を持って
どんな人生を送りたいのか?
ということを以下の5ステップで
明確化していきます。
[box class="green_box" title="アイデンティティを確立させる5ステップ"]
- ステップ1:固定観念を捨てる
- ステップ2:価値観の明確化
- ステップ3:好きなことを見つける
- ステップ4:特異なことを見つける
- ステップ5:コア・パーソナル・プロジェクトを見つける[/box]
僕はこのワークによって
アイデンティティが確立され
人と違うことを恥じることなく
失敗を恐れず次々チャレンジできる
自分に変わることができました。
その結果、起業に踏み切ったり
海外留学を経験してみたり
過去の失敗をさらけ出して
このブログを作ってみたり^^;
人と全く違う自分だけの人生を
送れるようになり
そんな自分に満足して生きています。
以下の記事では
コア・パーソナル・プロジェクトを
見つける20の質問をご用意しています
ぜひ時間を取って試してみてくださいね^ ^
[kanren postid="745"]