時代遅れの教育が真面目すぎる人を生きづらくする。仕事で活かせる2つの長所と改善策
「真面目すぎる性格で生きづらい」
会社員時代の僕はよく先輩から
「もっと頭柔らかくなんねぇーの?」
って言われ続けいたため
真面目すぎる性格を改善して
もっと柔軟に生きていきたい
と強く思っていました。
しかし真面目すぎることは
別に悪いことではありません。
むしろこれからの時代には
有利に働くとすら思っています。
そこで今回は真面目すぎる人が
生きづらさを感じる原因と
これからの時代に有利な長所を
ご紹介します^ ^
なぜ真面目すぎる性格は生きづらいのか?原因は時代遅れの教育にある
本来、まじめなことは
良いことのはずですが
最近では真面目すぎる性格は
煙たがられ
柔軟に生きる人に評価が集まる
ようになっていきましたよね^^;
なぜこのように評価対象が
変わってきてしまったんでしょうか?
それは現在が
答えのない時代になったからです。
真面目すぎる性格が生きづらさを感じる原因
ひと昔前までは
真面目な性格で会社に忠誠心を
捧げる人は評価が高かったはず。
しかし現在は[真面目さ]よりも
[柔軟性]を求められるように
変わってきています。
上のグラフを見ると
企業が求める人物像の
第2位に柔軟性がありますよね^^;
なぜこれほどまでに
柔軟性が求められる時代になったのか?
それは現在が
[答えのない時代]だからです。
戦後からバブル期を
迎えるまでの日本は
商品を出せば売れる時代でした。
なぜなら需要が
満たされていなかったからです。
この時代は冷蔵庫・洗濯機・テレビを
代表とする生活必需品が爆発的に売れ
人々が求めるものは同じでした。
そのため、この時代のことを
[答えがある時代]と呼ばれます。
しかし暮らしが豊かになり
需要が満たされると
1人1人違ったものを
求めるようになり
ニーズが細分化していきます。
商品を売るためには
1人1人に寄り添った商品の
開発が必要になります。
これが現在の[答えのない時代]です。
[答えのある時代]では
指示通りに正確に実行できる人
が求められていたため
真面目で会社に忠誠心を
捧げられる人は評価されました。
しかし[答えのない時代]には
何が正しいかわからないため
言われたことを実行するよりも
1人1人が状況に応じて考える
ことが必要になります。
だからこそ真面目すぎて
柔軟性に欠けてしまうと
適応できないことばかりで
生きづらさを感じます。
真面目すぎる性格になってしまった原因
[答えのある時代]においては
言われたことを忠実に
実行できる人が求めらました。
そのため教育現場でも
予め正解がある問題に対して
答えを正しく導き出せる人間を
育てることを目的にしていました。
しかし[答えのない時代]に突入すると
今までの教育方針では社会に出てから
対応できなくなり
変わりに社会から求められだしたのが
正解のない問題に対して
自由に発想できる人間です。
しかし肝心の教育現場が
この変化に対応できず
今だに正しい正解を導き出すことを
目的にした教育方針を引きずっている
【日本の教育改革は35年前から進んでいない】
20世紀型の「正解に、より早く正確にたどり着く力」を身につける教育ではなく、21世紀は「答えが見つかっていない課題に対して、深く考え適切なアイデアを創出し、それに基づいて行動する力」を身につけなければならない。
そのための教育は20世紀の教育と大きく異なっているはずだ。なのに、その改革が進まない。そのような危機感は、国も40年近く前から抱き続けており、実際に教育改革についてはこれまでに幾度となく議論されてきた。
このように
変化に対応できていない
時代遅れの教育が
真面目すぎる性格を
作り上げてしまいます。
真面目すぎる性格になりやすい人の特徴
しかし時代の変化に対応して
社会を柔軟に生きている人が
いるのも事実。
では、この違いは
どこから生まれているのか?
その答えは生まれ持った気質で
説明することができます。
実は真面目すぎる性格に
なりやすい人は
内向型という気質を
持っている可能性が高い。
内向型は、物事を捉える視野が狭く、自己の理想や責任感に没入します。
生真面目で完璧主義、実直に仕事をこなしますが、許容範囲を超えると途端に対処の仕方がわからなくなる傾向があります。
引用:東洋経済
そもそも内向型とは心理学者の
カール・ユングが唱えた
パーソナリティーの1つです。
ユングによると人間は
[内向型]か[外向型]の
どちらか寄りの気質を持って
生まれてくるとされる。
そして内向型と外向型を隔てる
もっとも特徴的な違いは
刺激に対する感度になります。
内向型は刺激の感度が高く
弱い刺激を心地よく感じ
強い刺激をストレスに感じる。
外向型は刺激の感度が高く
強い刺激を心地よく感じ
弱い刺激は退屈に感じる。
ではなぜ内向型は
真面目すぎる性格になりやすいのか?
それは長期記憶を中継する
情報処理を行っているからです。
その結果、以下の2つの
特徴があるため内向型は
真面目すぎる性格になりやすい。
[box class="blue_box" title="内向型の特徴"]
- ルールや常識を重視する
- 理屈がわからないと行動できない[/box]
1つずつ解説していきますね!
①ルールや常識を重視する
長期記憶には
意味記憶と呼ばれる
社会のルールや常識を
保存する領域があります。
意味記憶は知識に相当し、言語とその意味(概念)、知覚対象の意味や対象間の関係、社会的約束など、世の中に関する組織化された記憶である。
引用:記憶の分類
そのため長期記憶を中継する
内向型は社会のルールや
常識に敏感になりやすく
教育されたことを
忠実に守ろうとする。
その結果、ルールや常識に反する
ことは悪いことだと感じて
罰への感受性が高いと言われている。
(だからこそマニュアル人間になりがちで柔軟な対応を苦手としてしまいますが^^;)
つまり内向型は教育の
影響を受けやすいため
社会に出ても正解主義を
忠実に守ろうとしてしまうから
真面目すぎる性格になりやすい
ということです。
②理屈がわからないと行動できない
また内向型の長期記憶を
中継する情報処理のことを
[合理システム]と呼びます。
内向型の人が合理システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で合理システムを用いる
そして合理システムの特徴は
理論・データ・分析・法則などの
裏付けによって
物事を理解・納得することです。
そのため情報処理に時間がかかり
臨機応変な対応や柔軟な発想を
苦手としています。
合理システムは分析的で意識的かつ努力を要するという特徴を持つが、このような分析的で処理速度が遅い情報処理には、意識的で能動的な後注意過程(予測を立てること)が関連する
一方、失敗や非効率を避けるために
慎重な行動が取れたり
リスクや危険に敏感
という長所もあります。
以下の記事では内向型の
特徴や強みについて徹底的に
解説していますので
心当たりがある方はぜひ1度
読んでみてくださいね^^
[kanren postid="217"]
このように内向型は
長期記憶を中継する
情報処理を行っているため
真面目すぎる性格に
なりやすいことがわかっています。
では僕たち内向型は
どのようにして[正解のない時代]に
適応していけばいいのでしょうか?
真面目すぎる人の2つ長所と改善策
実は内向型には
[答えのない時代]に適した
長所が備わっています。
それが以下の2つです。
①1人で1つのことに集中的に取り組むことができる
内向型はゆっくりと慎重に行動することが多い。
1度に1つの作業に集中するのを好み、素晴らしい集中力を発揮できる。
なぜ内向型が上のような
長所を備えているのか?
それは特殊好奇心が高いからです。
特殊好奇心とは刺激を抑える目的や
弱い刺激を受けた時に働く好奇心で
理解できないことや
不明瞭なことを明らかにして
不安やモヤモヤを抑える役割がある。
- 特殊的好奇心は,刺激の強度の弱い時の好奇心動因であり、不安動因は拡散的探索より高い傾向にある。
- 内容に対する方向性をもった特定の情報の獲得という目的があり,その不調和の低減に寄与し、これらに関係する情報のみが追求される
そのため刺激に敏感な内向型は
不明瞭で理解できないことに対して
特殊好奇心を働かせて
明らかになるまで追求する
という特徴を持っています。
だからこそ1人で1つのことに
集中的に取り組むことができるんですね^^
②知性が高く複雑な問題に対して粘り強く取り組める
ある研究では、大学生141人を対象に、美術・天文学区・統計学など20種類のさまざまな科目に関するテストをしたところ、ほぼ全科目について内向型の学生の方が知識で勝っていた。
修士号や博士号を取得する人数も、全米育英会奨学金を受ける人数も、成績優秀者が入会できる〈ファイ・ベータ・カッパ・クラブ〉の会員数も、内向型のほうが多い。
企業が採用や昇進の際に使用する、批判的・論理的思考思考を評価する〈ワトソン・グレイザー批判思考力テスト〉でも、外向型より高得点を取る。
内向型と外向型の対照的な問題解決スタイルは、さまざまな形で観察されている。
ある実験では、心理学者が50人の被験者に難しいジグソーパズルを与えたところ、外向型は内向型よりも途中であきらめる確率が高かった。
また、リチャード・ハワード教授が内向型と外向型の人たちに複雑な迷路の問題をやらせたところ、内向型の方が正解率が高く、実際に解答用紙に書き始める前に時間をかけて考えることがわかった。
特殊好奇心が高い内向型は
理解できないことに対して
自分が納得するまで
追求することができます。
その結果、知識が深まり
知性も高くなっていくことが
わかっている。
特殊的好奇心は,認知構造の発達を目指す行動である。
つまり今ある知識をより深め、より確かなものへしていく好奇心である
このように特殊好奇心が高い
内向型は2つの優れた長所を
備えています。
ではなぜこれら2つの長所が
[答えのない時代]に適しているのか?
それはこれからは
スペシャリストが求められる
時代に変わっていくからです。
これまでの[答えのない時代]では
人の力によってイノベーションを
起こそうとしていました。
そのため柔軟な発想が
求められてきましたが
インターネットが普及し
様々な情報やデータが
取得できるようになった現在では
情報やデータを活用して
答えを見つけられる人が
求められるようになります。
この時に有利になるのが
[合理システム]や②の長所を
備えた内向型なんですよね^^
また、インターネットで
簡単に手に入るような
情報やスキルの価値は
今後どんどん
価値が下がっていきます。
逆にその人にしかない
情報やスキルを持った
スペシャリストの価値が
どんどん上がっていくわけです。
そしてスペシャリストになるためには
1人で1つのことに集中的に取り組む
[集中的実践]が欠かせません。
バイオリン専攻の学生を三つのグループに分けた。
第一のグループは、将来世界的なソリストになれるほどの実力を持つ学生たち。
第二のグループは、「すぐれている」という評価にとどまる学生たち。
第三のグループは、演奏者にはなれず、バイオリン教師をめざす学生たち。
そして、全員に時間の使い方について同じ質問をした。
その結果、グループごとに驚くべき違いがあることが判明した。
三つのグループが音楽関連の活動にかける時間は同じで、週に五〇時間以上だった。
課題の練習にかける時間もほぼ同じだった。
だが、上位の二つのグループは音楽関連の時間の大半を個人練習にあてていた。
具体的には一週間に二四・三時間、一日あたり三・五時間。
それに対して第三のグループが個人練習にあてる時間は、一週間に九・三時間、一日あたり一・三時間だけだった。
第一のグループの学生たちは、個人練習をもっとも重要な活動と評価していた。
すぐれた音楽家たちは──たとえ集団で演奏する者であっても──個人練習が本当の練習であり、集団でのセッションは「楽しみ」だと表現する
他の分野についても、ひとりで練習したり学習したりすることが同じような結果をもたらすと発見した。
ひとりでいるときだけ集中的実践が可能になり、それこそが多くの分野において驚異的な成果をもたらす鍵なのだ
このように内向型の長所は
これからの時代に有利に
働くものばかりなんですよね^^
だからこそ
内向型であることを悲観せず
長所を磨いて
これからの時代に
備えることが大切です。
以下の記事ではこれらの
長所を活かしてできる仕事
についてご紹介していますので
ぜひご覧になってくださいね!
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