内向型人間の解体新書

内向型の脳の仕組みから性格的特徴を徹底解剖し、強みや向いている仕事を理詰めで考察していきます。

99%が知らない自分を認める正しい順序と5ステップで自分を好きになる方法

僕は今まで
自分のことを認められず
一人苦しんでいました。

 

 

仕事では自分が
周りよりできないと感じても

「こんなのは本当の自分じゃない」

「何かキッカケがあれば
すぐにできるようになる」

このように考えて
努力できない自分を認められなかったり

 

 

友達は恋人を作って
楽しそうにしているのを見ると

本音では「羨まし」いと
劣等感を感じる自分を隠して

友達のことを無理やり応援していたり。

 

 

できない自分を認め
本心に素直に従うことができたなら

「もっと人を頼って仕事を教えたり
異性を紹介してもらって
こんな苦しまずにいられるのに。。。」

 

 

そうやって自分を
責めてばかりいたんですね。

 

 

そして、この苦しみから逃れようと

自分を受け入れるには
どうしたらいいのか?

について本やネットの
情報を漁っていました。

 

 

それでも、どうしても
できない自分を認められず

自分の本心を
押し殺してしまっていました。

 

 

しかし、あることに気づき自然と
自分を認められるようになったんです^^;

 

 

その「あること」とは

できない自分を認める前に
デキる自分を捨てる

ということでした。

 

 

つまり、順番が逆だったんですね。

 

 

できない自分を
無理に受け入れようとしても

本心ではそんな自分を
認めたくないんですよね。

 

 

だから上手くいかない。

 

 

最初にやるべきことは
なんでも完璧にこなそうとする自分
を捨てることでした。

 

 

そこで今回は、僕がどうやって

ありのままの自分を
認めることができたのか?

について、詳しく解説していきます。

 

 

なぜ難しい?自分を認めることができない心理的原因とは?

 

僕はこれまで
インターネットを頼りに

どうすれば自分を認めることが
できるようになるのか?

ということをずっと探していました。

 

しかし、どの方法を試しても結果的に
自分を認めることはできませんでした。

 

その原因は単純に
自分に合わない方法
を試していたからです。

 

世の中でよく言われ
僕が実際に取り組んできた
[自分を認める方法]とは

以下の2つです。

 

 

アフォメーション

 

アフォメーションとは
肯定的な言葉を
自分に語りかける技術のことで

要するに自分で自分を褒めることです。

 

「私ならできる」
「私は価値のある人間だ」
「私は愛されている」など

自分を褒めることで
ダメだと思っているセルフイメージ
言葉の力で書き換えていく。

 

それが、このアフォメーションです。

 

 

出典:東洋経済

 

 

僕が試したのは1日100回
[自分はツイテいるている]といい聞かせる
アフォメーションのやり方でした。

 

しかし、すぐにやめてしまいました

 

理由は、自分に嘘をついているみたいで
どんどん苦しくなってしまったから。

 

現実の自分は[ツイテいる]なんて
全く思っていないのに

無理やり[ツイテいる]と言っている自分に
矛盾を感じたんですね。

 

またこの方法は、根拠具体性に欠け
原理が理解できなかったため

スピリチュアル宗教色が強く
それに自分を染めていくことが
少し怖いと感じていました。

 

その結果
アフォメーションは僕に合わず
すぐに辞めてしまったんですね。

 

 

他人を認める

 

出典:斎藤一人 珠玉の言葉・音声・動画 ・文字起こしまとめ

 

 

他人を認めることで
自分も認めることができる

 

何かの情報で見つけた僕は
翌日から他人の良いところを
見つけて褒めるようにしました。

 

しかしこれも、長続きはしません。

 

理由は、この行為をすることに
罪悪感を感じたから。

 

無理やり他人の良いところを探して
お世辞みたいに言っている自分が
嫌になってしまったんですね^^;

 

そもそも
他人を認められるほど自分の状況に
余裕があるわけではありません。

 

だから相手からしてみても
「こいつ無理して言っているな」って
思われてそうで不安になりました。

 

今思えば、まず自分を認めてあげないと
他人を認めることなんて絶対にできない
と断言できます。

 

 

なぜ無理?自分を認めることができない人の特徴と性格

 

なぜ僕が上の2つに取り組んでも
自分を認めることができなかったのか?

 

その根本的原因は、先天的に持っている
内向型」という気質にありました。

 

内向型とは
心理学者のカール・ユングが唱えた
パーソナリティーの1つです。

 

ユングによれば人間は
[内向型]と[外向型]の

どちらか寄りの気質を持って
生まれてくるとされています。

 

 

内向型は興奮作用のある
ドーパミンの受容体と呼ばれる
DRD4遺伝子が短いため

刺激に敏感で
強い刺激をストレスに感じます。

 

 

 

その結果、危険リスクに敏感で
ネガティブな情報に意識が向きやすい

 

内向的な人は外向的な人よりもネガティブ体験に注意が引きつけられる傾向にあり,焦点づけされた注意がさらに選択的にネガティブ感情を高めるという循環的過程を持つことを指摘している。

引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性

 

 

また危険やリスクに敏感なため
生物学的には[安全追求型]と
位置付けられています。

 

そのため、裏付けを重視する
[合理システム]と呼ばれる情報処理を行い

理論データ分析法則によって
物事を納得し理解します。

 

 

 

だからこそ[アフォメーション]や
[他人を認める]といった方法は
府に落ちず効果がなかったんですね^^;

 

また内向型は
自分のことを否定的に捉えやすく
[自分を認めにくい]と言われています。

 

内向性被験者は、外向性被験者に比べて、自己を否定的に評価している。

引用:性格の類似性が対人魅力に及ぼす効果

 

 

なぜなら社会から
評価され認められやすいのは
外向型だからです。

 

集団的に理想の人格だとみなされている外向型の人物に対する魅力は、評定者の向性の特性を問わず圧倒的に強いことが分かっている。

引用:性格の類似性と自己需要および他者受容が印象形成に及ぼす影響

 

 

そのため
内向型は外向型のように
振る舞えない自分を否定

自分を変えるために努力しますが
先天的な問題で変われない自分
自信をなくしてしまいます。

 

実際、内向型が無理に自分を
装うことをすると

かえってネガティブな感情が
増してしまうことがわかっています

 

実験の被験者は「一週間にわたって毎日外向的に振る舞うように」と指示されたところ、外向的であることには全体的に「ポジティブな感情が生まれた」「自分が外向的であると感じた」という報告があったとのこと。

一方で、この研究において「より内向的」とされた被験者は、ポジティブな感情があまり増加せず、ネガティブな感情や疲れが増すと共に、「本物の感情」が減少したといいます。

研究者は自分の性格以外の性格を演じることのコストと、特定の性格を演じるよう命令されることのコストを強調しています。

引用:GigaZiNE

 

 

下の記事では、内向型かどうかを
診断できるテストを用意していますので
興味のある方はぜひ1度試してみてください

 

[kanren postid="196"]

 

 

自分を認める方法とは?自分を受け入れ好きになるための5ステップ

 

では、僕ら内向型はどのように
自分を認めればいいのでしょうか?

 

それは[自分の基準で生きる]ことです。

 

実は人間は自分に自信がないと
周りからの評価によって
自信をつけようとしてしまいます。

 

これを「承認欲求」と呼び
それを表したのが以下の
[マズローの5段階欲求]になります。

 

引用:次世代起業家育成セミナー

 

 

この理論では人間は
下段の欲求から順に満たしていき

最終的に自己実現を果たすことを
目的としていると唱えています。

 

しかし世の中が
外向型を基準とした価値観
動いているため

内向型は社会からの評価されずらく
承認欲求が満たされません。

 

承認欲求は別名
[自己肯定感欲求]とも呼ばれ

自己肯定感とは自分には価値がある
と思える感覚のことです。

 

つまり、承認欲求が満たされず
自己肯定感が低い状況では
心がついていかないので

どれだけアフォメーションや
他人を認めようとしても

自分を認めることなんてできないわけです

 

だからこそ1番はじめにやることは
[承認欲求を満たしてあげること]
だったんですね。

 

自己受容高群では自己を受容できており、自尊心や自信があることで類似していない他者でも相手の長所を素直に受け止めることができる

引用:性格の類似性と自己需要および他者受容が印象形成に及ぼす影響

 

 

では、どうやって承認欲求を
満たしていけばいいのでしょうか?

 

 

承認欲求を満たして自己肯定感を高める方法

 

承認欲求が満たされない原因は
自分には価値がないと感じているからです

 

自分には価値がないと
感じてしまう原因は

外向型を基準とした
社会の価値観に合わせた生き方
しているからです。

 

僕たちは物心ついた時から
周りに合わせた生き方
教養されてきました

 

出典:教師が考える児童生徒の協調性

 

 

上の表を見て
おわかりいただけるように

日本の教育は
周りを優先する人間を評価します。

 

なぜなら日本は欧米のような
多国籍国家の個人主義ではなく
単一民族集団主義国家だからです

 

だから
個性を尊重するよりも
集団の和を尊重

周りに合わせて
波風立てない人を評価します。

 

出典:日本的価値観は正しいのか?

 

 

だからこそ僕たちは
周りの基準に合わせて生きることが正解
デキる人間であると思い込まされています

 

周りと同じように働き
周りと同じように結婚し
周りと同じように人生を歩む

 

その結果
社会の価値基準に合わない自分

デキない人間だと感じて
認められなくなっています。

 

しかし別に
社会の価値基準に合わせた生き方
だけが全てではありません

 

むしろ1人1人違って
当たり前なんですから

各自が自分の価値基準
生きることの方がよっぽど
自然なことなんですよね。

 

このことに気がつくと
ありのままの自分を許せるようになり
自然と自己肯定感は高まっていきます

 

 

2つ目の承認欲求を満たして劣等感に悩まされない方法

 

そして、社会の価値基準ではなく
自分の価値基準で生きるようになると

周りと比べて自分はどうなのか?
ではなく

過去の自分と比べて
今の自分はどうなのか?
といったように

比べる対象が周りの人間ではなく
自分自身に変わっていきます。

 

この状態になると
周りからの評価によって
承認欲求を満たすのではなく

自分で自分を評価して
承認欲求を満たすことが
できるようになります。

 

 

 

これを[バトルステージ]から
[成長ステージ]に移ると言われ

自分の嫌な部分ダメな部分
全て含めて今の自分の実力
と捉えられるようになり

ありのままの自分の姿
素直に認められる
ようになります。

 

その結果、変にプライドが高くなったり
劣等感に悩まされなくなりました。

 

 

自分を認めるための5ステップ

 

では、どうやって
[社会の基準]から[自分の基準]で
生きれるようになるのでしょうか?

 

そのためには
今まで植え付けられてきた
固定観念を外し

本当の自分は
何を大切にしてどんな人生を送りたいのか

という自分の[信念]や[価値観]を
明確にする必要があります。

 

なぜなら人間は自分の持つ
[信念][価値観]に沿った

能力▶︎行動▶︎環境
身につけていくからです。

 

ニューロ・ロジカルレベル

 

 

この信念価値観
[社会の基準]に染まっていた
からこそ

周りと同じ能力▶︎行動▶︎環境
身につけようとして
人と比べてしまいます。

 

しかし、信念・価値観
「自分の基準」に変わる
ことで

自分だけの
能力▶︎行動▶︎環境に変わっていき

やがて自分の
アイデンティティが確立されます。

 

アイデンティティが確立されると
人は人・自分は自分」と
他者と自分を切り分けられ

自分も他人も認められるようになります

 

各レベルでの関係性とアイデンティティとの関連が検討された。

その結果、「自己斉一性・連続性」「対自的同一性」「対他的同一性」「心理社会的向一性」それぞれに対して有意な効果を及ぼす関係性が異なることが示された。 

 引用:パーソナリティーに関する研究の動向と展望

 

[aside]補足

■自己斉一性

連続性とも言われる。時・場所に関わらず自分が自分である一貫性を持つこと。

■対自的同一性

自身の目的や送りたい人生などがわかっている感覚を持つこと。

■対他的同一性

他人の自身への評価と、自身が思っている自己評価が一致している感覚を持つこと。

■心理社会的同一性

自分が社会の一員で、社会に適応し生活しているという感覚を持つこと。

引用:看護roo!  [/aside]

 

 

そのための方法が
以下の5ステップです。

 

[box class="green_box" title="アイデンティティを確立する5ステップ"]

  • ステップ1:固定観念を捨てる
  • ステップ2:価値観の明確化
  • ステップ3:好きなことを見つける
  • ステップ4:得意なことを見つける
  • ステップ5:コア・パーソナルプロジェクトを見つける

[/box]

 

 

この5ステップを進むことで
固定観念が外れ
自分だけの価値基準ができあがります

 

以下の記事では5ステップを進むための
20の質問を用意していますので

ぜひ時間をとって取り組んでみてくださいね^ ^

 

[kanren postid="745"]

 

 

最後に

 

実はマズローの5段階欲求にも
ニューロ・ロジカルレベルにも
最後に隠された1段が存在します。

 

それが、自己超越です。

 

 

 

つまり人間は

自分自身を満たすことができて
はじめて他人に貢献できる
ようになる

ということ。

 

だからこそまずは
他人ではなく自分自身を
大切にしてあげてくださいね^^