ブライドが高い性格を直す5ステップと5段階心理的レベルとは?
プライドが高い性格を治したい
僕は小学校の頃から無意識に
他人を見下していたり
周りからイジられたり
指摘を受けると
拗ねたりムッとしやすい性格で
そんな自分が大嫌いでした。
そのせいで人間関係で
苦労することが多く
どうにかこの性格を直したいと
何度も思いましたが
自分の性格を変えることって
本当に難しいですよね^^;
しかし
プライドが高くなる原因が
自分の内側ではなく
外側にあることに気がつき
無理に自分を変えることなく
無駄なプライドを捨てることができました。
そこで今回は
プライドが高くなる原因と
無駄なプライドを捨てる
5ステップをご紹介していきます!
プライドが高くなる原因と5段階心理レベルとは?
そもそも[プライドが高い]とは
どんな人のことを表すのか?
実はプライド(pride)とは
フランス語の[勇敢な(prud)]が
語源と言われています。
しかし、これをイギリス人が
[傲慢な]と英訳したことで
現在のような意味合いを
持つようになったと言われています
そして[傲慢]を調べると
以下のような意味を持っていました。
思い上がり・他人に対してあなどり、見下すような態度で接する様子
引用:Weblio国語辞典
つまり、他人と自分を比べて
優劣を付ける人のことを
プライドが高い人だと言えそうです。
では、なぜ他人と自分を
比べてしまうのでしょうか?
なぜ、他人と自分を比べることで
プライドが高くなってしまうのか?
プライドが高くなることで
どんなリスクがあるのか?
これらについて、以下の図を用いて
1つずつ解説していきますね!
LEVEL1:自分にコンプレックスを感じる
プライドが高い人は
他人と自分を比べて優劣を付ける
という特徴がありますが
そもそもなぜ
他人と自分を比べてしまうのか?
それは、僕たちが
周りに合わせた生き方を
教え込まれているからです。
以下の表を見ていただくと
わかるように
日本の教育では
周りに合わせられる人が
高く評価されています。
なぜこのような教育が
行われているのかと言えば
日本が欧米のように
多民族国家の個人主義ではなく
単一民族の集団主義社会だからです
そのため、個性を尊重するより
波風立てず周りに合わせられる人が
評価されます。
その結果、周りと同じような生き方が
できない人は[はみ出し者]という
レッテルを貼られてしまいます。
だからこそ、はみ出し者にならないよう
世間体を気にして人と比べてしまいます。
日本人は人生を「他人の行動の中に看取されるあらゆる暗示に油断なく心を配ること、および他人が自分の行動を批判するということを強く意識する」ことと捉えており、「何が『正しい』行動なのかの判断は、常に社会関係の中でとらえられ、『世間』によって決められる」と考えている
そして、横並び意識が強いからこそ
他人と比べて自分が劣っていると
感じる部分にコンプレックスを抱き
自分に自信を持てなくなって
しまうんですよね^^;
LEVEL2:他人の評価を得て自信をつけようとする
そして人間は自分に
コンプレックスを感じることで
プライドが高くなっていきます。
なぜなら人間には承認欲求という
周りから認められたいと
思う気持ちがあるからです。
人間は、まず生存に必要な
物質的欲求を満たすと
精神的欲求を満たそうとします。
それを表たのが以下の
[マズローの5段階欲求]です。
日本は高度成長期を経て
国民の生活が豊になったことで
バブル期にはステータス
(社会的地位・身分)を
求めるようになりましたよね^^;
そしてバブル崩壊後は
競争社会に突入しました。
その結果、学歴・職歴・能力などで
人間の価値が図られるようになり
メディアでも[勝ち組][負け組]と
煽るようになりました。
そして社会が求める価値基準を
満たしている人を普通の人
満たしてない人を問題のある人
と評価するようになり
価値基準を満たすことで
周りから評価され
承認欲求が満たされます。
しかし、現実の自分が
社会が求める価値基準を
満たしていないと感じると
コンプレックスを隠した
基準値以上の自分を作り出して
嘘の自分を演じるようになります。
その結果、失敗や恥をかいて
本当の自分は基準値以下の
実力しかないことがバレるのを恐れ
行動ができなくなってしまったり
なんでも基準値以上にこなそうとして
完璧主義になってしまったり
指摘されることで自分が
[問題のある人]と認識されているようで
カッとなったりしてしまいます。
つまり
プライドが高くなる根本的な原因は
社会が勝手に作った価値基準で
個人を測るようになった競争社会と
それに合わせた生き方を教える教育
にあるということです。
その証拠に競争社会突入後
自分に自信を持てず
コンプレックスを抱える人が増えています
さらに現在の日本は
世界と比べても
自分に自信を持てない人が
圧倒的に多いんです^^;
このように
プライドが高くなるのは
自分の内的要因ではなく
むしろ外的要因に大きくあります。
LEVEL3:人から嫌われることが怖くなる
競争社会の中では
社会から求められる要求や基準は
どんどん上がっていきます。
そのため
社会の価値基準に合わせて
生きようとすればするほど
本来の自分とはかけ離れた
偽りの自分を演じるようになり
その分
他人からの評価を受けないと
承認欲求を満たすことが
できなくなります。
その結果、周りからの評価が
下がることが怖くなり
他人から嫌われることに対して
過剰な恐れを持つようになって
- 積極的な行動ができなくなる
- 周りに過剰に気を使ってしまう
- 八方美人で誰に対しても優しい
- 嫌なことでも断れない
といったように
どんどん他人優先の人生になり
優柔不断で自分で物事を
判断できなくなってしまいます。
LEVEL4:ありのままの自分でいられなくなり、精神が病む
自分の本心を押し殺して
他人優先の生き方になると
自分の存在意義や価値
本心がわからなくなり
自分は何を大切にして
どんな人生を生きたいのか
という
将来に対する希望がなくなり
人生に大きな不安が生まれて
長期間にわたりストレスを
抱えるようになってしまいます。
その結果、うつ病や
対人恐怖症になってしまう。
うつ病の人は、みっともない姿をさらしたくない気持ちが強いため、人前に立つとかえって緊張して手や声が震える対人恐怖の傾向が。
また、周囲に気づかい過ぎ、自分の気持ちを抑え込んでも他人に合わせようとする特徴もあります。
引用:fuanclinic
日本が競争社会に突入後
自分に自信を持てない人が
増えたことで
なんとか承認欲求を満たそうと
社会の要求に応えるために
周りに合わせた生き方をする人も
非常に増えています。
その結果、今の日本人の多くは
自分の存在意義や価値が見出せず
世界と比べても将来に
希望を持てなくなっています。
だからこそ、うつ病患者数も
年々増え続けているんですよね^^;
このように、社会的変化によって
僕たちの心理にも変化が起こり
そのせいで
精神の安定が測りにくいのが
今の日本社会なんですよね。
LEVEL0:プライドが高くなりやすい人の特徴
今まで社会的要因の側面から
プライドが高くなる原因について
解説してきましたが
この社会的要因によって
プライドが高くなりやすい人には
ある特徴があります。
それが、生まれ持った気質です。
実は[内向型]という
気質を持っている人は
社会的要因の影響を受けやすく
現在社会においては
コンプレックスを
抱きやすくなってしまいます。
そもそも、内向型とは
心理学者のカール・ユングが唱えた
パーソナリティーの1つです。
ユングによると人間は
[内向型]と[外向型]の
どちらか寄りの気質を持って
生まれてくるとされている。
なぜ内向型が現在社会では
コンプレックスを感じやすいのか?
それは世の中の7割が
外向型と言われ
社会の価値基準は外向型に
合わせて築かれているからです。
外向的な性格特性が好意的に捉えられることは、男女とも「明朗(性格が明るく朗らか)な」人物が魅力ある異性象の上位に上がっていることからもわかる。(男性像は第5位、女性像は第1位)
また、就職情報研究会は某出版社が360社の民間企業に対して行ったアンケート調査の一部を紹介しているが、それによると「面接官が見るチェックポイント」のベスト1位に「明るく元気に話せているか」が挙げられており、このことも外向性が好まれやすい性格とみなされていることを示すものといえよう。
内向型は刺激に敏感な特徴があるため
強い刺激を避けるために無意識に
人との関わりを避ける傾向がある。
内向的な人は、すぐに過度な覚醒に陥りやすいため、刺激の多い経験にさらされることを避け、覚醒水準を低下させるために他者との相互作用を避けようとする傾向がある。
しかし、現在の社会の中では
コミュニケーションが得意な人や
社交的で明るい性格の人が評価され
その結果、内向型は
社会から認められず
自分に自信を持てません。
内向性被験者は、外向性被験者に比べて、自己を否定的に評価している。
また内向型は長期記憶を中継する
[合理システム]と呼ばれる情報処理を行っています。
内向型の人が合理システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で合理システムを用いる
そして、長期記憶には
[意味記憶]と呼ばれる領域があり
言葉の意味や物事の関係性
社会のルールや常識が記憶が保存されます
意味記憶は知識に相当し、言語とその意味(概念)、知覚対象の意味や対象間の関係、社会的約束など、世の中に関する組織化された記憶である。
引用:記憶の分類
そのため
社会の価値基準に神経質になり
その通りの人間になろうと
自分を装ってしまう傾向がある。
さらにもう1つ。
内向型は罪への感受性が高い
という特徴があります。
そのため、社会の価値基準を
満たせないことは悪いこと
という条件づけを行い
どんどん社会の要求に応えようと
完璧主義になってしまったり
他人優先の人生を
歩もうとしてしまいます。
内向型は、物事を捉える視野が狭く、自己の理想や責任感に没入します。
生真面目で完璧主義、実直に仕事をこなしますが、許容範囲を超えると途端に対処の仕方がわからなくなる傾向があります。
引用:東洋経済
その他、内向型は競争社会では
パフォーマンスが低下することも
わかっています。
内向郡が競走において成績が低下する傾向があること、外向郡と内向郡で競走に対する態度に大きな差があることが理解された。
外向郡は競走に自己成長の可能性や相手との交流などの付加価値を見出す傾向が見られた。
このような付加価値に着目することで外向郡は競走状況を適度な刺激量で対応しているようだ。
それに対して内向郡は競走刺激に集中するため、競走状況が過度な刺激となった可能性が高い。
このように現代社会は
内向型にとって不利となり
劣等感を感じやすい。
その結果コンプレックスを感じて
プライドが高くなりやすい。
以下の記事ではご自分の
気質をセルフチェックする
20の質問をご用意しています。
内向型の特徴に
心当たりがある人は
ぜひ一度、診断してみてくだい。
[kanren postid="196"]
プライドが高い状態を直す5ステップ
今まで述べてきたように
コンプレックスを感じる
根本的な原因は
社会の価値基準に合わせて
生きることが正しいと
思い込まされているからです。
だからこそ
社会の価値基準に合わせた
自分を演じなければならず
その結果、本当の自分と
理想の自分の間にギャップが生まれ
そのギャップを
認めることができないから
プライドが高くなってしまいます。
なぜなら人間は自分の
価値観や信念に沿った
能力▶︎行動▶︎環境を
身につけようとするからです。
これを表たのが以下の図の
ニューロ・ロジカル・レベルです。
つまり、自分の価値観・信念が
社会の価値基準に染まっていると
その基準の中で
他人と自分を比べたり
競争し続けなければならず
劣等感やコンプレックスを
感じながら生きていかなければ
ならなくなります。
しかし、自分の価値観・信念が
社会から刷り込まれたものではなく
自分自身と向き合って
見出したものの場合
自分だけの基準の中で
生きていけるので
他人と比べたり
競争することがなくなります。
そして、自分だけの基準を持って
生きれるようになると
比べる対象が過去の自分になり
過去の自分と比べ
今の自分は成長できているのか?
という、自分の成長に対する
プライド(誇り)が
生まれるようになります。
この状態になると
自分の成長を実感する度に
自分で自分を認められるようになり
他人の評価ではなく
自分の評価によって
承認欲求を満たすことが
できるようになります。
[kanren postid="390"]
だからこそプライドが高い
性格を直すためには
社会の価値基準に沿った
生き方ではなく
自分だけの価値基準を見出し
それに沿った生き方に
変えることが必要不可欠です。
そして、自分だけの価値基準とは
[これが自分なんだ]と認識できる
アイデンティティを確立することです
このアイデンティティが確立されると
「人は人・自分は自分」と
他者と自分を切り分けられ
周りと比べることがなくなります
[aside]アイデンティティーとは・・・
アイデンティティーとは心理学や社会学において、ある者が何者であるかについて他の者から区別する概念、信念および表現をいう。
この確固たる自分が自分であるという感覚をもっている人は、アイデンティティーが「確立」しており、逆に、確固たる自分が自分であるという感覚があまり強くなく、自分は自分だと感じられない人は、アイデンティティーが「拡散(混乱)」しているという。
引用:看護roo! [/aside]
アイデンティティを確立するためには
- [過去の自分]を振り返り
- どんな経験によって
[現在の自分]が作られたのか? - これらの経験を活かして
どんな[未来の自分]築いていくのか?
ということを
繋ぎ合わせることによって確立します。
個人の時間的展望の発達もアイデンティティ形成に関する重要な視点とされる。
時間的連続性とは、自分の過去・現 在・未来がつながっているという実感であり、アイデンティティ形成や青年期の適応に関連の深い概念であるとされる。
そこで、オススメなのが
コア・パーソナル・プロジェクト
というワークです。
このワークでは
過去のどんな体験によって
現在の価値観が身につき
これからどんな価値観を持って
生きていきたいのか?
ということを
以下の5ステップで
明確化していきます。
[box class="green_box" title="高いプライドを直す2ステップ"]
- ステップ1:固定観念を捨てる
- ステップ2:価値観の明確化
- ステップ3:好きなことを見つける
- ステップ4:得意なことを見つける
- ステップ5:コア・パーソナルプロジェクトを見つける[/box]
僕はワークによって
自分だけの価値基準が生まれ
それに沿った生き方に
変えることができました。
その結果、今では無駄なプライドに
悩まされることがなくなり
逆に僕にとってプライドは
自分の成長に欠かせないものとなっています
コア・パーソナル・プロジェクトは
以下の記事でワークが行えますので
ぜひ時間を取って試してみてくだいね!
[kanren postid="745"]