内向型人間の解体新書

内向型の脳の仕組みから性格的特徴を徹底解剖し、強みや向いている仕事を理詰めで考察していきます。

脳の特徴から考える口下手の原因と2つの科学的克服法

 

僕は頭の回転が悪く
昔から口下手でした。

 

例えば・・・

  • 友達と話していても
    気の利いた返しができず
    話が盛り上がらなかった
  • 自分の考えを伝えようとしても
    まとまりのない話
    なってしまったり
  • 相手の反応を考えすぎて
    言い回しにつまづいてしまった

 

そのせいで
コミュニケーションに自信がなく

人付き合い人間関係
苦手になってしまいました。

 

また口下手を克服するためには
聞き上手になること
と言われていますが

そもそも
会話を掘り下げる質問が苦手
だから悩んでいるわけで

根本的な解決にならず
改善には至りませんでした。

 

しかし自分の脳の癖を知ることで
口下手になってしまう原因がわかり

そこから自分の脳の特徴に適した
口下手の克服法がわかりました

 

そこで今回は
口下手の原因となる脳の癖
脳の特徴を活かした改善策
シェアしていきたいと思います。

 

 

口下手な人が抱えている心理的悩み

 

これまで僕自身
口下手なことが原因で
人生損していると感じたり

周りと自分の違いを感じて
生きづらさを抱えていました。

 

代表的な例としては
以下の2つの悩みが該当します。

 

 

①コミュニケーションの悩み

 

口下手なため
雑談世間話苦手な人は
多いと思います。

 

なぜ雑談や世間話が
苦手なのかと言えば

話を振られても
返す言葉が出てこないため

[そうですね][確かに]といった
短い返答で会話が終わってしまって

話題を掘り下げたり
展開することができない
からです。

 

そのせいで相手との
距離を縮めることができなくて
悩んでしまいます。

 

また説明下手
自分が伝えたいことを
要点をまとめて話すことができず

「何の話?」「どういうこと?」
「もう一回説明して」と聞き直され

自分の会話力に
自信をなくしてしまいますよね^^;

 

その結果
人と話すことに臆病になって
人見知りな性格になることもあります

 

 

②仕事の悩み

 

口下手だと営業でのプレゼン
職場お客さんとの関係などで
悩むことが多いですよね。

 

僕は以前ルート営業を
していましたが
やはり口下手なせいで


取引先の人と良い関係を築けず
成績を上げることができませんでした

 

また、プレゼンや会議など
人前で自分の考えを発表するとき

人前で恥をかくことが怖くて
練習を積んだとしても
いつも過度な緊張に襲われていました。

 

そのせいで声がどもってしまったり
小さくて聞きづらい
指摘されたことが何回もあります。

 

さらに自分の発表が終わった後
質問されると頭が真っ白になって
回答に時間がかかってしまう。

 

僕と同じように
口下手な先輩の中には

成績は良いのに
社内でのアピールが下手

周りから仕事ができない人間
だと思われてしまい
出世できない人を何人か見てきました

 

このように口下手で
人前で話すことが苦手だと

仕事でもプライベートでも
損することが多く

そのせいで生きづらさを感じたり
周りの人間に劣等感を抱いてしまう
ということもありますよね^^;

 

だからこそ口下手を克服して
もっと人生を生きやすくしたい
と思うわけですが

そのためにはまず
なぜ口下手になってしまうのか?
という原因を知る必要があります。

 

 

「口下手」と「話し上手」の違いとは?脳の特徴から見た口下手の原因

 

世間ではよく口下手になる原因
人とのコミュニケーションを
避けてきたからだと言われ

人と接する機会を増やすことが
口下手を克服する近道だ
と言われています。

 

果たしてそうでしょうか?

 

実は最近の研究では
脳にあるワーキングメモリ
と呼ばれる領域が

コミュニケーションにおいて
重要な役割を担っている
ということがわかっています。

行動しながら記憶することを「ワーキングメモリ」と呼ぶ。

たとえば普段の会話でもワーキングメモリを使っている

相手に聞かれた質問を覚えておくことで質問に答えられる

読書でも登場人物や、前の頁の場面を覚えていることで、文脈が理解できるのだ。

引用:低下したワーキングメモリ(脳のメモ帳)の機能は強化できるのか?

 

このワーキングメモリーとは
一時的に情報を保持
処理する脳機能です。

 

受け取った情報を
脳内にメモ書き

どの記憶と結びつけて
対応すればいいのかを整理
不要な情報を削除する。

 

よくワーキングメモリ作業机
受け取る情報として例えられる

 

作業机(ワーキングメモリ)が
広ければ広いほど

机の上に本(情報)を並べて
置いておくことができます。

 

並べて置いた本(情報)の中から
必要・不必要な本(情報)を整理して

いらない本(情報)は
机の上(ワーキングメモリ)から
捨てていきます。

 

そして整理した本(情報)の中から
今後も必要になるもの
長期記憶(本棚)に移動させます。

 

引用:ワーキングメモリとは?生活に不可欠な役割、発達障害との関係、調べ方、対処法をご紹介!

 

 

机(ワーキングメモリー)が狭いと
机の上はすぐに
本(情報)で溢れかえってしまい

本(情報)の整理に
時間がかかったり

必要な本(情報)まで
削除してしまうことになります。

 

引用:ワーキングメモリとは?生活に不可欠な役割、発達障害との関係、調べ方、対処法をご紹介!

 

 

また作業机(ワーキングメモリ)の
大きさが同じでも

本(情報)の大きさが異なると
処理能力に差が生まれます。

 

そしてこの本(情報)の大きさは
生まれつき持った
気質によって違いがある。

 

実は僕と同じように
内向型という気質を持った人は

本(情報)が大きくなりやすく
ワーキングメモリへ負荷がかかり
口下手になりやすい傾向があります。

 

内向型とは心理学者の
カール・ユングが唱えた
パーソナリティーの1つ

ユングによれば人間は
[内向型]と[外向型]の

どちらか寄りの気質を持って
生まれてくるとされています。

 

 

 

そして内向型と外向型では
以下のように情報処理経
明確な違いがあります。

 

 

 

短期記憶を中継する外向型は
[経験システム]と呼ばれる
素早い情報処理を行います。

外向型の人が経験システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で経験システムを用いる 

引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性

 

長期記憶を中継する内向型は
[合理システム]と呼ばれる
時間をかけた情報処理
を行います。

内向型の人が合理システムの活性化レベルが高く、意思決定場面で合理システムを用いる 

引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性

 

そしてこの違いによって
話し上手口下手に分かれます

 

 

話し上手な人の情報処理システム

 

[経験システム]を用いる外向型は
受け取る本(情報)のサイズが小さく
上手と言われる人が多い

 

なぜなら感覚イメージなど
直感的に物事を理解できるからです

経験システムは全体的で自動的かつ努力を要しないという特徴を持つが、このような自動的で処理速度の速い情報処理には無意識的受動的前注意過程(直感)が関連する

引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性

 

そのため少ない情報量でも
全体像を把握することができます。

 

例えるなら
A4の企画書1枚を見て
内容を把握しているようなもの

 

そのため
ワーキングメモリへの負荷が少なく
素早い情報処理が行えるます。

臨機応変な返しができたり
テンポよく話題を展開
していくことが可能です。

 

実際ワーキングメモリの
働きが優れた人

脳の「ACC(前部帯状回)
という部分が活性化され

注意の切り替えに優れ
必要な情報だけを取得することが

上手な人であることがわかっている

苧阪教授が2003年の実験で「意外だった」というのは「ACC(前部帯状回)」がワーキングメモリの高得点群の人に顕著な活動が見られたことだ。

ACCは注意を向けるべき対象をうまくキャッチしてそうでない対象を「抑制する」働きをする。

引用:低下したワーキングメモリ(脳のメモ帳)の機能は強化できるのか?

 

この「ACC(前部帯状回)」は
ポジティブな経験によって
活性化すると言われています。

ポジティブな出来事で活性化する領域優れたワーキングメモリを有する脳で顕著に活動する領域の一部ということです。

引用:STUDY HACKER

 

そして外向型は明るい性格
ポジティブな経験をしやすい

外向的な人が持つ特徴として、ポジティブ感情の経験頻度の多さを指摘する知見がいくつも存在する

外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性

 

 

このように外向型は
ワーキングメモリへの負荷が少なく
必要な情報だけに注意を向けれるので

上手に会話を進められたり
要点をまとめて話せるんですね。

 

 

口下手な人の情報処理システム

 

[合理システム]を用いる内向型は
受け取る本(情報)のサイズが大きく
口下手と言われる人が多い

 

なぜなら
理論データ分析法則などの
裏付けを得て物事を理解するからです

合理システムは分析的意識的かつ努力を要するという特徴を持つが、このような分析的で処理速度が遅い情報処理には意識的能動的後注意過程(予測を立てる)が関連する

引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性

 

そのため全体像を把握するためには
多くの情報を必要とします。

 

例えるなら、A4の企画書に加え
リサーチ資料分析データなどにも
目を通して内容を理解するようなもの

 

そのため
ワーキングメモリへの負荷が大きく
情報処理に時間がかかります。

 

だからこそ臨機応変な返し
テンポよく話題を展開していくのが
苦手なんですよね^^;

 

また内向型は長期記憶を中継するため
ネガティブな情報ほど
記憶しやすいと言われている。

 

なぜなら人間には
危険から身を守るという
本能が備わっているからです。

ポジティブな記憶よりもネガティブな記憶のほうが脳に刻み込まれやすいと言われています。

私たちの祖先は厳しい自然環境を生き延びるため、楽しかった出来事を思い出すよりも、苦しかった出来事を思い出して危険を回避するほうを優先させなければならなかったのでしょう。

引用:宇治おうばく病院

 

そのため内向型は
ネガティブなことに
意識が向きやすく

周りで起こっている出来事
自分とネガティブに関連付けて
不安になりやすい。

 

これは自己調節実行機能と呼ばれ
自分の内側に意識が向きやすい
内向型特有の機能です。

 

 

 

その結果、人前に立ったり
周りから注目される場面では

恥をかいてしまうと不安になり
過度に緊張してしまいます。

 

自己の内面に注意がむきやすい内向型周りから注目されると、自己への過剰な注意資源の分配をもたらし、結果的に他への注意資源の低下分割機能の欠如からくる課題の失敗を増加させる。

引用:外向型・内向型における注意機能特性と情報処理スタイルの関連性

 

 

その他にも内向型は
刺激に敏感という特徴を持ち
強い刺激ストレスに感じやすく

強い刺激を受けないように
人との接触を避ける傾向があります。

内向的な人は、すぐに過度な覚醒に陥りやすいため、刺激の多い経験にさらされることを避け、覚醒水準を低下させるために他者との相互作用を避けようとする傾向がある。 

引用:外向―内向性がソーシャル・サポート過程と精神的健康に及ぼす効果

 

逆に内部刺激と呼ばれる
思考ヒラメキ好奇心探究心などの
弱い刺激を心地よく感じます

 

その結果、雑談世間話のような
中身のない会話は内部刺激が生まれず
興味を惹かれません。

 

だからこそコミュニケーションを
苦手に感じやすい傾向があるんですね。

 

このように内向型は
口下手と言われる特徴
いくつも備えています。

 

しかし、じっくり時間をかけて
自分の考えを伝えることができる

メールLINEのような文章なら
得意といわれています^^

書くという行為「内向型人間」にとってうってつけの表現方法です。

引用:内向型人間のための人生戦略大全

 

以下の記事では内向型の
特徴や強みについて
さらに詳しく解説しています。

 

心当たりがある方は
ぜひ1度読んでみてください。

[kanren postid="217"]

 

 

口下手を克服する科学的2つの方法

 

先述したように気質によって
ワーキングメモリの働きに
違いが生まれてしまうことで

話上手口下手
分かれてしまいます。

 

しかし以下の2つの方法を行うことで
口下手を改善することが可能です!

 

[box class="green_box" title="口下手の改善方法"]

  1. 机(ワーキングメモリ)の上にある本(情報)を捨てる頻度を上げる
  2. 机(ワーキングメモリ)のサイズを大きくする[/box]

 

 

1つずつ解説していきますね。

 

 

(ワーキングメモリー)の上にある本(情報)を捨てる頻度を上げる

 

ワーキングメモリー
作業スペース限られています。

 

そのため入ってくる情報を
どんどん捨てていき

スペースを確保することが
処理スピードを高めるためには
とても有効になります。

 

ではどうやって
情報を捨てていくか?

 

それは必要な情報をノート手帳
ポストイットなどにメモを取ることです

 

カナダの大学が行った研究によると
(マウント・セントヴィンセント大学)

人はメモを取った情報を
忘れてしまうそうです。

 

先にも述べたように
ワーキングメモリは

一時的に情報を保持
処理する脳機能。

 

一時的に情報を保持する役割を
メモにアウトソーシングして
情報を捨てれば

その分作業スペースは空き
情報の整理がしやすくなって
処理スピードを上げることができます

「ワーキングメモリの負荷を減らす」ことも大きなポイントになります。

その方法はいくつかあるのですが、原始的で最もわかりやすい例がメモなのです。

覚えておかないといけない量が増えるほど、作業台が狭くなり(=注意を消費し)、複雑な情報の処理ができなくなります。

その点、メモに書き残せば、即座にワーキングメモリを解放できますので、仕事の精度スピード自然と上がるのです。

引用:東洋経済新人もベテランも「メモ」を取るべき科学的根拠

 

また瞑想(マインドフルネス)
ワーキングメモリの解放に
効果があると言われています。

 

下記の記事では
ワーキングメモリー
解放するのに効果的

瞑想のやり方について
解説しています。

 

興味がある人は
ぜひ1度読んでみてください。

[kanren postid="2710"]

 

 

(ワーキングメモリ)のサイズを広くする

 

ワーキングメモリー
サイズを大きくするためには

筋トレと同じように
レーニングが必要です。

 

成人の場合はワーキングメモリを
鍛えるトレーニングをしても
効果が薄いと言われいますが

科学的に効果が認めれている方法が1つあります

 

それが学んだことを要約すること。

文章を要約するには、まず学んだことや知ったことを記録・記憶して、大事なポイントを抑えながら自分以外の人にも伝わるように文章にまとめないといけません。

そのため、記憶力も高まりますし、知識が増えるため思考力や想像力も鍛えられます

成人はワーキングメモリを鍛えるトレーニングをしても効果が薄いですが、この要約する作業は成人でもトレーニング効果が高いことが科学的にわかっているので、成人の方はこの方法を実践しましょう。

引用:curious

 

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以下の記事では内向型の特徴
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